2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

70 動物実験② ぼくの洋服はこれしかないの、持っていかないで!

ノラ猫たちとさまよったボクの仏教入門 7070 動物実験② ぼくの洋服はこれしかないの、持っていかないで!! NPO法人「動物実験の廃止を求める会」はいまでこそ国際的にも知られる動物保護団体だが、当時はまだ発足して数年。会も、リーダーの野上ふさ子…

69 動物実験① 1通の投書

ノラ猫たちとさまよったボクの仏教入門 6969 動物実験① 1通の投書シリーズ=実験動物・ノラ猫・母の痴呆・気がついたら仏教の門前に佇んでいた そのころ、新聞社に勤務していたボクは読者からの投書でウサギを生体解剖する女子大学の授業風景を知った。そ…

68 生老病呆死⑩旧友への長い手紙 その6

ノラ猫たちとさまよったボクの仏教入門 6868 生老病呆死⑩旧友への長い手紙 その6一方で、Aは私の足をよくひっぱりました。ふたつ思い出すことがあります。1つは、夏の初め、私はふいに海で泳ぎたくなったのです。次長をはじめ、支局員が忙しく立ち働き…

67 生老病呆死⑨旧友への長い手紙 その5

ノラ猫たちとさまよったボクの仏教入門 6767 生老病呆死⑨旧友への長い手紙 その5 最後に、40歳ちょっとで死んだボクの後輩への弔意を述べたスピーチ文を同封します。 少し長いし、関係のない部分が多いのですが、一応、全体を読まれたほうが私の意図…

66 生老病呆死⑧旧友への長い手紙 その4

ノラ猫たちとさまよったボクの仏教入門 6666 生老病呆死⑧旧友への長い手紙 その4木崎さと子さんの文章は前回で終わりです。 キリスト教用語で規定されると、ボクもなんだかなじめないし、反発さえ感じるところがあります。ニーチエを筆頭に、神もイエス…

65 生老病呆死⑦旧友への長い手紙 その3

ノラ猫たちとさまよったボクの仏教入門 6565 生老病呆死⑦旧友への長い手紙 その3高史明は仏教徒ですが、同じようなことを書いているキリスト教作家の文章をみつけました。木崎さと子、という地味で寡作な芥川賞作家ですが、宗教的、哲学的なすぐれた文…

64 生老病呆死⑥旧友への長い手紙 その2

ノラ猫たちとさまよったボクの仏教入門 6464 生老病呆死⑥旧友への長い手紙 その2在日朝鮮人2世の、高史明という人をご存知とおもいます。以前、ボクはこの人と一週間べったり取材し、その後も付き合いをしてもらっています。ボクがこの人に着目したの…

63 生老病呆死⑤旧友への長い手紙 その1

ノラ猫たちとさまよったボクの仏教入門 6363 生老病呆死⑤旧友への長い手紙 その1気が向いたら賀状を出し合う、そんな仲の旧友Sから寒中見舞いのはがきが届いた。「37歳の長男を肺がんで亡くしまして、年始のご挨拶を失礼しました」とあり、時候の決…

62 長嶺ヤス子さんの経文(後)

ノラ猫たちとさまよったボクの仏教入門 6262 長嶺ヤス子さんの経文(後) 前回に続いて長嶺ヤス子さんの経文を読もう。 ただ、ひたすらに今をみつめて 一日も早く死にたいのです。 お日さまがいっぱいの青空の喜び,嵐をまじえた夜半の雨の、恐ろしいほ…

61 長嶺ヤス子さんの経文(前)

ノラ猫たちとさまよったボクの仏教入門 6161 長嶺ヤス子さんの経文(前) 舞踊家長嶺ヤス子さんの『たくさんの死を抱きしめて』という文章を読んだ。「私にとっての仏教」(法蔵館)に収められている小文だが、ノラ猫を主人公にした仏典の趣があり、深く…

60 神を望見し永遠へ歩むノラたち 

ノラ猫たちとさまよったボクの仏教入門 6060 神を望見し永遠へ歩むノラたち 厳しい条件の中でノラは次々死んでいく。 しかし、ノラの数は減らないと保護活動の人たちはいう。 飼い主が捨てるからである。不妊手術をしないからである。ノラ猫の出没する場…

59 体制側に媚びたがる成り上がり者・元ノラ猫

ノラ猫たちとさまよったボクの仏教入門 5959 体制側に媚びたがる成り上がり者・元ノラ猫大阪府知事選は1方が、1人勝ちだったが、ボクの周辺の若い人たちは「投票所にいったが、どっちもどっちで、まあ、しかたなく消去法で…」という人が多い。どっちも…

58 日陰者の脱兎も氷雨の夜に逝く 

ノラ猫たちとさまよったボクの仏教入門 5858 日陰者の脱兎も氷雨の夜に逝く 不妊手術をした7匹のうち、1匹だけ正体不明の猫がいた。妻はそれが「脱兎」だという。溝から溝を絶叫しながら脱兎のようにボクらについて回り、もっぱらチビの餌を横取りしよ…