2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧
ノラ猫たちとさまよったボクの仏教入門 3030 極チビよ、今生のお別れです 極(ごく)チビの治療は終わった。ついては、カレを引き取るか、施設に入れるか、の問題だ。 施設はKさんの知人が私財を投じて神戸の奥につくったもので、信頼している人の持ち込み…
ノラ猫たちとさまよったボクの仏教入門 29 29 大けがをしていた極チビ、肝臓の悪い黒 2日がかりの子猫作戦はひとまず終わった。 翌日の夜、Kさんがローソンの2匹だけを返しにきてくれた。 驚いたことに極チビは尻尾に大怪我をしており壊死状態になって…
ノラ猫たちとさまよったボクの仏教入門 28 28 虚弱児――極チビ子猫の捕獲に失敗した翌日、夕食の直前になってエミさんから電話だ。「今夜再びやります。今度はきのうとちがってベテラン中のベテランがいきます」。 昨日に続く今日はちょっとしんどかった…
ノラ猫たちとさまよったボクの仏教入門 27 27 3匹の子猫作戦 3匹の子猫たちが不妊手術から漏れた。 とりわけボクが心を痛めたのは虚弱児のことだ。唯一の後ろ盾であった母親(人鳴き猫)はわが家の飼い猫になり、カレはひとりぽっちになってしまった。…
ノラ猫たちとさまよったボクの仏教入門 26 26 不妊手術 広い野外駐車場を舞台に三毛は順調に育っていった。道に面した駐車場の端っこのゴミ捨て場の陰にひそみ、ボクたちが近付くのを確認すると、さっと中央の人目につきにくい車の下にもぐって待ってい…
ノラ猫たちとさまよったボクの仏教入門 25 25 3匹の赤ちゃん誕生 Yさん、Hさんの話を聴いているうちに少し気が楽になった。そうだ、なるようになるのだ。くよくよ気に病むことはない。もともと人類を含めて生物の歴史は誕生と飢えと殺戮と悲惨を繰り返…
ノラ猫たちとさまよったボクの仏教入門 24 24 太く短いノラの生涯に祝福あれ! 警官出動の騒ぎのあと、一時は餌やりをやめようとおもった。時間もカネも損をし、しかもヒヤヒヤドキドキ、こんな分のあわない仕事はない。しかし、やっぱり続けたのは、2…
野良猫たちとさまよったボクの仏教入門 2323 捨てられた飼い猫の運命 母猫にこっそり餌を運んできてもらっていた子猫たちもいよいよ独り立ちだ。隠れ場所から世間に出てくる。それからの短くつらい生涯をYさんは淡々と話してくれた。 「親猫は子猫をひき…
野良猫たちとさまよったボクの仏教入門 22 22 子猫の隠し場所へ誘導する母猫 Yさんの話でいちばん迫ってくるのは母子猫のドラマだ。 出産してやせ衰えた母猫はよく食べる。人間と同じように授乳のためだ。離乳期になると、もっと食べたがる。おなかいっ…
ノラ猫たちとさまよったボクの仏教入門 21 21 虐殺と早死にーー受難のノラ猫 「かわいそうな子猫をこれ以上ふやさないために、餌をやるな」という奥さんの言葉が重くのしかかった。ほんとうをいうと、私も妻も心のどこかで気付いていたに違いない。餌や…
ノラ猫たちとさまよったボクの仏教入門 2020 警官出動--餌やりはあわれな子猫をふやす 古家コースにさしかかると、すぐに人鳴き猫が走ってきた。つづいて近くの、1階がガレージになっている家の白い子猫が恐る恐るといった感じでついてくる。「飼い猫は…
ノラ猫たちとさまよったボクの仏教入門 19 19 さらば花盗人 あんちゃんが旅立って、二週間ほどしたころ、花盗人に庭師が入った。それほど広くはないが、こんもりしていた庭木が刈られてスカスカになった。雰囲気が一変した。ノラ猫対策に違いない。妻は…
ノラ猫たちとさまよったボクの仏教入門 1818 ふたりの詩人??金子みすゞ 八木重吉 著名なクリスチャン、シュヴァイツァー博士について触れておきたい。医療伝道家、神学者、音楽家、哲学者、そしてノーベル平和賞を受けたことでも知られるが、博士の中心…