2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

317 生老病呆死(54)「死」を超える対策その2 満天の星に飛び込

ノラ猫たちとさまよったボクの仏教入門 317 317 生老病呆死(54)「死」を超える対策その2 満天の星に飛び込む 数十年前、父は癌の痛みに苦しんだ。ボクが赴任先から電話を入れると、家族が「痛そうなの。この声聴こえるでしょ!」と受話器を父に近付けた。…

316 生老病呆死(53)「死」を超える対策その1  麻薬中毒志願

ノラ猫たちとさまよったボクの仏教入門 316 316 生老病呆死(53)「死」を超える対策その1 麻薬中毒志願死を「自然」に託すイメージや思考回路は前回みたように人さまざまなのだ。 :唯物論者で無宗教のマルクスや毛沢東。 :宮沢賢治は詩人で法華経の信徒…

315 生老病呆死(52)生を「小さく刻んで」、あとは「死ねば死にき

ノラ猫たちとさまよったボクの仏教入門 315 315 生老病呆死(52)生を「小さく刻んで」、あとは「死ねば死にきり」死を「追いつめる」に似た発想で、時間や感情を「小さく刻む」も、吉本隆明のお得意の方程式だ。 たとえば、老人はほぼ例外なくうつ病であり…

314 生老病呆死(51)死の方向から現在の自分を照らし出す

ノラ猫たちとさまよったボクの仏教入門 314 314 生老病呆死(51)死の方向から現在の自分を照らし出す 死を超える、死の恐怖を除く、あるいは減らすためには、死にまつわりつくイメージや虚飾、もやもやをとるに限る。それには死の実体を刻むように追いつめ…

313 生老病呆死(50) 資本主義の未来と、「往相還相」

ノラ猫たちとさまよったボクの仏教入門 313 313 生老病呆死(50) 資本主義の未来と、「往相還相」 肉体の死を医学的物理的具体的に説いている最中に、降ってわいたように親鸞の『往相還相』が出てきた。吉本隆明は自らを無宗教、無信仰といい、あの世は信じ…